ダンデライオン・チョコレートファクトリー&カフェ蔵前から余白鳥越店に戻ると、移動式畳が遂に現場に到着していました.
大きな移動式畳が奥の空間にどんと!待ち構えています.今回は、イ草の琉球畳を使用しているので、とてもいい香りがして、みなさんクンクンと香りチェックをしています.
枠は桧を使用し、角に大きめのRを取るために大きな材から、大工さんに手作業で削って頂きました.
本当にツルツルしていて、手触りがいいんです.畳といい木材はやっぱり自然とみんな撫で始めるようです.
畳表は、目積表という通常の畳表よりも細かく織っているものを使用しています.
この移動式畳、サイズが1700mm×2000mmあるので、背の高いyohaku 代表の渡辺さんとスタッフの菊池さんでもゆったりと寝っ転がれます.
試しに、生地や洋服も置いてみたり、反物は、平面に展開して見ると柄がとても良く見えます.
1700mmには意味があって、設計したフレームのスパンにすっぽり納めることもできるのです.
フレームに納めると茶室みたいに使えます.
本当に綺麗に仕上っています!!
また畳の色と藍染したフレームの色の相性もとても良いみたいです.
しばらく、みんなで畳を愛でる時間でした.
模型の添景で「あったらいいな」くらいの気持ちで入れていた移動式畳が代表の渡辺さんの心を鷲掴みにして、
いつの間にかこの空間の要になっているという不思議な設計アプローチですが、大工さんも「作っていてとても楽しかった」とお話しされていて、渡辺さんも「今日僕の夢が叶いました」と、とても大げさなことを話していましたが、たった一つの家具でこんなにも空間が変わり、人が集まり、楽しめるというのはとても幸せな設計です.
これからも余白鳥越店に関わり続け、素敵な空間の使い方や作り方を生み出していければと思います!
Soi 井上