□“裏と「オモテ」の境界” 1-1 Architects

大屋根を持つ築50年の木造住宅の軸組の一部を取り払い(写真ピンク色の軸組部分)中間層に新たな床を作り、(写真水色の軸組部分)構造的にも空間の使い方としてもプラスになるという設計をしています.天井裏であった箇所を天井「オモテ」と読み替え、新しい住空間を創出するという提案です.

古民家の大きな屋根空間を感じられる開放的な中間層と、新たな軸組が作る通り庭等とても丁寧な設計をされている作品です.
□“擁壁と屋根/対行政住宅” DOG

敷地が雛壇状になっている敷地に車庫棟と住宅棟の二段の大屋根をかけるという住宅です.

解き方もとても好みですが、擁壁の敷地対して大屋根二枚が出てくるという建築のあり方としても井上はとても好きな作品です.家に帰り、大和田とどれが良かったか話したら、大和田も気に入っていたみたいです.
□“House N” 矢野建築設計事務所

Y-GSAの先輩である矢野さんと矢野さんのお兄様の事務所の作品です.北側に建つ母屋の環境と繋がりを尊重しながら、農家であるお施主様が地域に開かれた場所として1Fに大きな半屋外空間をもつ開放的な建築です.

北側の母屋への日照を確保するため、段々の断面になっています.

3階を持ち上げて海への眺望を確保して、1F部分は高さ4Mの空間を軽量鉄骨のクランクフレームによって構成しています.
□“農家住宅の分筆” kishi, yasuda architects

昔は一家族が暮らしていた大きな土地を4つに分筆し土地を割るのではなく、二家族のために低密度な状態を確保したまま改修する計画です.

風景を作る屋根形状を変えることなく、既存の建築を活かした開放的な住まいを作りだしています.
□“おおきな家” 針谷將史建築設計事務所

横国の大先輩である針谷さんの作品です.住宅街にある1,000m2もの敷地の中で、周囲のスケールと連動するような小さな建築が集まって大きな家をつくるという提案です.
□“大きな屋根と小さな屋根のある庭” 小川錦織一級建築士事務所

親子二世帯が並ぶ敷地にてたくさんの余地を残した計画、図面で黒く記載されているところは設計、施工側で準備するもので赤く書かれているところは、すべてお施主さんがDIYで作るところのようです.図面はほぼ真っ赤です!3.11の被害で自宅が流され、集団移転地で新たな暮らしを自らの手で作り上げていくお施主さんの強い意志を感じるプロジェクトです.とても魅力的な希望に満ちた図面だなと思いました.
□“だぶるすきんの家 ”佐藤 信

現在建っている住宅を残しながら、並列二台の駐車場を確保したいという要望に対し、既存住宅を真っ二つに割って、90度回転して配置するという提案です.切り取られた断面は、耐震補強を兼ねた入れ子状の出窓のダブルスキンにしています.解き方としてはとても興味深いですが、ダブルスキンにするのならもう少し、周囲に対して開放的なデザインにすればもっと良さそうだなと感じました.
□“瀬戸内の海の駅舎 ”ビルディングランドスケープ+SLOWMEDIA

海の駅のための駅舎、桟橋から続くスロープによって、小さな活動が連続する場となる提案です.
□左“八千代の宅幼老所 ”山﨑健太郎デザインワークショップ/□右“大地の家 ”畑友洋建築設計事務所

(左)宅幼老所(小規模多機能型居宅介護施設)緩やかに起伏する敷地に合わせ52間の縁側と雨水を活用した水辺を作る計画
(右)コルビジェが提唱したドミノシステムを現代の技術において再検討した提案だそうですが、形態の原理がとても理解し難く、ドミノシステムの方がよっぽど自由だと感じました.
□左“とらのこ保育園 ”山下貴成建築設計事務所/□右“幼・老・食の堂 ”t e c o

(左)高齢者施設の3棟の中央となる敷地にラウンジと保育園を作る計画、特徴てきな湾曲したアーチの屋根を掛けて園庭、ラウンジ、保育園を緩やかに繋ぐ意図を持っているようですが、過剰な形態なのがとても気になりました.
(右)介護施設と保育所の中心にまちの食堂を配置し、幼と老、地域の食を支える地域に開かれた建築の提案です.
□左“呼応する場所 ”SUPPOSE DESIGN OFFICE/□右“Takasaki Trekking Terrace ”Studio YY

(左)周囲と調和するために、引き違い窓という住宅の要素を取り込むことでファサードのスケールを細分化し、内部空間は、大きな気積を持たせ内外のズレをつくることで、鎌倉という歴史的な都市に新たなオフィスを作る計画です.
(右)群馬県高崎市の集合住宅複合施設です.下層の公共的なテラスから上層部の住民専用のスロープへと続くという計画です.
□“富江図書館 さんごさん ”ノウサク ジュンペイ アーキテクツ

長崎県五島列島福江島のゲストハウス兼図書施設の計画、過疎化が進むこの島の文化を次の世代や島を訪れた人に伝えることを目指し、島に多く見られる赤い塗料(錆止め)や溶岩等の島独特の技術を用いてコンバーションしています.
能作さんのスタッフであるY-GSAの後輩の石飛君が担当していて、現場が動いている期間は、島で暮らしていたそうです.本日偶然、石飛君も会場にいて、久々にお話ししました.この島は漫画“ばらかもん”の島らしいですよ.全体像を見せずに断片的に見せるプレゼンテーションがとても魅力的でした.
たくさん刺激を受けて、どっぷり疲れましたが、、、負けずに頑張ろうという気持ちで再度現在進行中のプロジェクトを新しい角度からそれぞれ見直してみようと思います.
—
SDレビュー 2016 東京展
会期:2016年9月14日(水)~9月25日(日) 12:00~19:00(最終日は16:00まで)
会場:ヒルサイドテラスF棟 ヒルサイドフォーラム(東京都渋谷区猿楽町18-8)
—
Soi 井上
]]>奥には、高さ2400mmもある大判和紙壁紙サンプルも展示、色温度、調光可能な内照式コーナーもあり、照明和紙の変化等も確認することができるようです.
とても興味深い和紙がたくさんありました.
葉っぱのような柄のフレームがあるタイプのものや、藻のような和紙等
半透明に縦のやランダムの繊維が入っているもの
ぐるぐるの繊維が入っているものや水玉模様で和紙が何枚も貼られているもの等がありました.
さて、いろいろとスタディしていきましょう!
—
住所: 東京都中央区日本橋馬喰町2-3-4
営業時間 : 10:00〜17:30
定休日 : 土・日・祝日
—
Soi 井上
]]>きっかけは先日の和紙のショールームのプロジェクトを世間話で店主にお話していたところ、西日とスクリーンについて丁度悩んでいたというお話をお聞きしました.
現在はロールスクリーンを使用しているのですが、店内が完全に見えなくなってしまうことと、内装も全て国産の天然材を使用しているので、スクリーンについても和紙のようなもので出来たらいいなーというようなお話になりました.
そこで、kami labo projectのお施主さんである宇野さんにご相談した所、色々な写真を見せて頂き、一つサンプルを作成して頂くこととなりました!
サンプルは福井県(越前)の工場の方で制作して頂き、飛竜(ヒリュウ)と呼ばれるフリーハンドで和紙の原料を流して模様をつけるような技法で制作しているようです.もう一つは、蚊帳に和紙を漉き込んだもので、強度は布部分で保つことができるので、和紙を薄くして透明度を上げることができるそうです.
さっそく現場でパンと一緒に見てみたり、設置する窓部分に実際に置いてみて、店主と共に見てみました.
カウンターの所で見てみたり、パンの部分で見てみたり、外観を確認したり...
パンの部分は、外からもパンが見えるようにしたいために、今回のサンプルでは、不透明度が高すぎたようです.
パンにとって紫外線は良くないので、紫外線をカットしたいけど、外からは覗けるようにしたいとのことでしたので、紫外線カットフィルムと和紙を併用するような形で検討していくのが良いのではとお話しました.
お客さんが利用するカウンターの方は、目線では、通行人と視線が合わないようにし、透明にする場所を工夫するなども良いかもしれません.
和紙の影もとても綺麗なので、西日が当たった時の店内の光も綺麗になると良いですね.
こちらは、蚊帳に和紙を漉き込んだ方のタイプです.和紙のみだと耐久性の面で懸念点が多く、
またロールスクリーンのように上げ下げすることに対して弱くなってしまいます.
空間と合わせた開閉方法等も要検討です.
解決すべき問題がたくさんありますが...
和紙の可能性を探って行きたいと思います!
和紙が活かせそうなアイデアやプロジェクトなど募集中です!
Soi 井上
]]>襖紙や手漉き和紙のサンプルが大量に並ぶ倉庫スペース.
この場所に手漉き和紙の為のショールームを作ってほしいとの事で伺いましたが、お話を聞いてるうちにクライアントと盛り上がってしまい、、、
その作りたい空間というのは、ショールーム然としているものではなく、単なるワークショップの為の空間でもない、和紙とは関係のない作家やアーティストの為の制作スペースも併設されていて、古いビルの風合いを活かした懐かしい空間でもあり、茶室のようでもあるという...それをなんと言っていいのか分からないけど、その場所で新しいものや作品、考え方が生まれてくるような場所になったら良いのではないかという事になりました.
yohaku office & showroom + riyou projectの計画もそうでしたが、クライアントの要望は、はじめのうち明確に名前のついた空間(もしくは機能)でしたが、お話を伺ったり、模型を見たりしているうちに、様々な使い方や可能性が見えてきて、今までに無かった空間だけど、どこか親しみのあるような良い空間が生まれていくような気がしています.
我々は単に新しければ良いという事ではなく、価値観や概念としても新しく現代的で、無理せず自然に良いと思える空間を作りたいと思っています.

(yohaku office & showroom + riyou projectの計画は、ショップ、ギャラリーでありながら、カフェのような、サロンのような、学校のような場所になりつつあります...)
上の写真は、メガネのパーツ(ネジまで)を和紙の中に漉き込んでいます!
我々もまずは、和紙について学ぶため、紙漉きを体験させてもらいました.
紙の原料である楮(こうぞ)と三椏(みつまた)が入った容器に、粘りを出すためにトロロアオイの根から抽出した粘りのある液体を入れていきます.
適度にかき回し、漉桁(すきげた)で掬い、縦横に揺らしていきます.
そうすることで繊維が絡まり、薄くて強い和紙が作れるとのこと.
試しに名刺や押し花、ビニールなどを漉き込んでみます.
ある程度、簀桁の上で水分を抜いたあと、脱水機にかけ、
70℃前後に暖められた金属板の上で乾燥させていきます.
10-15分ほど放置して完成です!なんとも可愛らしく、味のある和紙が出来ました.
福井に大きな手漉き和紙をつくれる工場があるとのことで、そちらも見学に行ければと思います.
紙についてもっと学びつつ、新しく生まれる空間について思索を巡らせていこうと思います.
Soi 大和田
]]>