以前パン屋リサーチで訪れて以来、頻繁に通っていたPain au Sourireにてちょっとしたご提案と実験をしてきました.
きっかけは先日の和紙のショールームのプロジェクトを世間話で店主にお話していたところ、西日とスクリーンについて丁度悩んでいたというお話をお聞きしました.
現在はロールスクリーンを使用しているのですが、店内が完全に見えなくなってしまうことと、内装も全て国産の天然材を使用しているので、スクリーンについても和紙のようなもので出来たらいいなーというようなお話になりました.
そこで、kami labo projectのお施主さんである宇野さんにご相談した所、色々な写真を見せて頂き、一つサンプルを作成して頂くこととなりました!
サンプルは福井県(越前)の工場の方で制作して頂き、飛竜(ヒリュウ)と呼ばれるフリーハンドで和紙の原料を流して模様をつけるような技法で制作しているようです.もう一つは、蚊帳に和紙を漉き込んだもので、強度は布部分で保つことができるので、和紙を薄くして透明度を上げることができるそうです.
さっそく現場でパンと一緒に見てみたり、設置する窓部分に実際に置いてみて、店主と共に見てみました.
カウンターの所で見てみたり、パンの部分で見てみたり、外観を確認したり...
パンの部分は、外からもパンが見えるようにしたいために、今回のサンプルでは、不透明度が高すぎたようです.
パンにとって紫外線は良くないので、紫外線をカットしたいけど、外からは覗けるようにしたいとのことでしたので、紫外線カットフィルムと和紙を併用するような形で検討していくのが良いのではとお話しました.
お客さんが利用するカウンターの方は、目線では、通行人と視線が合わないようにし、透明にする場所を工夫するなども良いかもしれません.
和紙の影もとても綺麗なので、西日が当たった時の店内の光も綺麗になると良いですね.
こちらは、蚊帳に和紙を漉き込んだ方のタイプです.和紙のみだと耐久性の面で懸念点が多く、
またロールスクリーンのように上げ下げすることに対して弱くなってしまいます.
空間と合わせた開閉方法等も要検討です.
解決すべき問題がたくさんありますが...
和紙の可能性を探って行きたいと思います!
和紙が活かせそうなアイデアやプロジェクトなど募集中です!
Soi 井上