新しいプロジェクトの打合せに行ってきました.
襖紙や手漉き和紙のサンプルが大量に並ぶ倉庫スペース.
この場所に手漉き和紙の為のショールームを作ってほしいとの事で伺いましたが、お話を聞いてるうちにクライアントと盛り上がってしまい、、、
その作りたい空間というのは、ショールーム然としているものではなく、単なるワークショップの為の空間でもない、和紙とは関係のない作家やアーティストの為の制作スペースも併設されていて、古いビルの風合いを活かした懐かしい空間でもあり、茶室のようでもあるという...それをなんと言っていいのか分からないけど、その場所で新しいものや作品、考え方が生まれてくるような場所になったら良いのではないかという事になりました.
yohaku office & showroom + riyou projectの計画もそうでしたが、クライアントの要望は、はじめのうち明確に名前のついた空間(もしくは機能)でしたが、お話を伺ったり、模型を見たりしているうちに、様々な使い方や可能性が見えてきて、今までに無かった空間だけど、どこか親しみのあるような良い空間が生まれていくような気がしています.
我々は単に新しければ良いという事ではなく、価値観や概念としても新しく現代的で、無理せず自然に良いと思える空間を作りたいと思っています.
(yohaku office & showroom + riyou projectの計画は、ショップ、ギャラリーでありながら、カフェのような、サロンのような、学校のような場所になりつつあります...)
上の写真は、メガネのパーツ(ネジまで)を和紙の中に漉き込んでいます!
我々もまずは、和紙について学ぶため、紙漉きを体験させてもらいました.
紙の原料である楮(こうぞ)と三椏(みつまた)が入った容器に、粘りを出すためにトロロアオイの根から抽出した粘りのある液体を入れていきます.
適度にかき回し、漉桁(すきげた)で掬い、縦横に揺らしていきます.
そうすることで繊維が絡まり、薄くて強い和紙が作れるとのこと.
試しに名刺や押し花、ビニールなどを漉き込んでみます.
ある程度、簀桁の上で水分を抜いたあと、脱水機にかけ、
70℃前後に暖められた金属板の上で乾燥させていきます.
10-15分ほど放置して完成です!なんとも可愛らしく、味のある和紙が出来ました.
福井に大きな手漉き和紙をつくれる工場があるとのことで、そちらも見学に行ければと思います.
紙についてもっと学びつつ、新しく生まれる空間について思索を巡らせていこうと思います.
Soi 大和田