yohaku office & showroom + riyou project 展覧会も終わり、木工事の見積もりも予算内になんとかまとまってきましたので、第一期工事の流れと第二期工事の工事項目優先順位の打合せをしてきました.
今日から打合せ場所が1Fの奥になりました.
打合せ前は、予算ない中でもトイレ工事は優先的にやった方がいいかなと考えていましたが、代表の渡辺さんからは「トイレは最後でいいや!」と一言!いつも予想外の面白い展開に転がっていき、ワクワクします.
ドンづまりとなってしまう奥の空間の環境改善のために開口部への網戸設置も提案しました.網戸自体も何か新しい試みができないかと模索していきます.
我々は使い手のクリエイティビティを如何に引き出せるかということに興味を持っています.
そのためには、空間を作り過ぎず、使い手が自由に使える余白を残すこと、使えるきっかけとなる枠組みを与えることが大切なのではないかと考えています.
今回の我々の計画では、道路に面した4階建(A棟)と敷地奥にある3階建(C棟)が渡り廊下状の建物(B棟)で繋がった形式のビルに対して、
木軸のフレームによって 余白の空間 を挿入していきます.
壁からの逃げ(clearance)を取ってフレームを配し、同時に中央の何もない空間(void)をつくります.
通路だったB棟がA棟、C棟に侵食していく形でvoidとclearanceを作り、機能空間にも無機能空間にも成り得る状態とすることで、様々な使い方ができるような形式へと変えていきます.
基本的に、我々が今回提案するのは、この木製フレームがある環境です.
このまま活用するには不十分ですが、同時に工夫次第でより自由に活動を展開できます.
空間をきっちり作り過ぎてしまうとある決まった活用や活動しか許容しなくなってしまいますし、同時に使い手は、その空間に対して思考停止をしてしまいクリエイティビティを発揮できなくなります.
また、何も取っ掛かりがない自由過ぎる空間も、使い手が上手く活用することができなくなっていまいます.
このプロジェクトでは、余白の空間が機能や活動の拠り所となります.
フレームを活用して棚を設置したり、壁にしたり、机やカウンターをつけたり、可変的な活用を楽しむことができます.
模型に添景を入れる作業がとっても楽しかったのですが、、、
(いつもは、一番切羽詰っている時の作業になることが多いので辛いのです).
ここはどう使おう?ここはカウンターを置いて、ここでは映像流したらどうだろうか、ブックカフェみたいになっていたらいいんじゃないかな?とかフレームがあるだけで様々な想像が膨らみました.
結果、、、全く服屋さんではない状態(笑)になってしまいましたが、
そこを大変気に入って頂けたようです!!
Soi 井上