NINOW Vol.1

NINOW Vol.1

|2017 会場構成・什器
|場所  /クラブヒルサイドサロン
|協働  /NINOW出展者 LIU KOBO  神戸不燃板工業

立体的な異素材の調和

これからの産地を担うテキスタイルデザイナー達の為に、展示会の会場構成・什器の設計をしました.

6人の出展者の皆様の生地から、既存のスタイルや常識に縛られるのではなく、これから新しく、本質的な挑戦を自分たちの手で作っていくという意思と思想を読み取りました.

我々もそんな生地に負けないように、異素材の組み合わせや挑戦を什器でも実現できればと考え、
いくつかの素材をチョイスし、立体的な異素材の調和を試みました.

また、会場となっているヒルサイドテラスの槇文彦氏の建築の精度やミナペルホネンの生地で作られている会場の家具に比べて、
出展者の生地が見劣りしないように、精度が必要なディテールは、プロや工場にお願いして製作しました.

会場の天井高が低いこともあり、什器の高さ方向の寸法決めには注意し、重心のバランスをなるべく低く抑えて、生地とそれを取り巻く人達が際立つように設計しています.

photo:Keita Otsuka
photo:Keita Otsuka
photo:Keita Otsuka
photo:Keita Otsuka

 

 

通常の展示構成(左):入口から各出展者の”一押し生地”をフレーミングした面が並ぶ配置.
プレゼンテーションタイム(右):会場の奥に一列に並べて設置し、それぞれの什器の前に立ちプレゼンテーションするという配置.

什器は、生地を張り替え、繰り返し使えて、各出展者が産地に持ち帰ることができるように、
屏風のような折りたたみ形式としています.

設営時間短縮のため、開いて、パイプを刺して、重りをのせるだけという簡単な設営作業で済みます.

重りの部分は、三角形の木繊板(片平板)をフレームの45mmに合わせて、神戸不燃板工業の工場で特注製作して頂き、蝶番は2mm厚のフェルトを使い、船で使う特殊な真鍮ビスで留めています.

生地サンプルを掛けるパイプは、昔はよく水道配管で使用されていた銅のパイプを大工さんに加工して頂いた穴に通すという形式です.

NINOW Vol.1

TEXTILE JAPAN IN PROGRESS. “ニ・ナウ”
(DMはこちら→  ninowDM
これからの産地を担い、そして新しくしていく 新しいカタチで産地を担う テキスタイルデザイナーの為の展示会
日時:
2017/10/26 11:00-19:00
*19:00-20:00 出展者によるプレゼンテーションタイム
2017/10/27 11:00-17:00

場所:クラブヒルサイドサロン
〒150-0033 東京都渋谷区猿楽町30-2
ヒルサイドテラス アネックスB棟 2F
主催:ミナ ペルホネン
共催:クラブヒルサイド

出展者:
[尾州] 小島日和(terihaeru /canale2)
金才仙(小塚毛繊株式会社/canale2)
田畑友著(中外国島株式会社
[播州] 小野圭耶(東播染工株式会社
穐原真奈(大城戸織布
[桐生] 川上由綺(桐生整染商事株式会社)

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