午前は、5つの床プロジェクト の現場へ、畳の間1の長押がどんどん出来上がっていました.
このプロジェクトで要になる長押は、コンクリートの躯体に生活のスケールを与えるために導入しています.
リビングやダイニング、個室といった機能に縛られた空間で生活するのではなく、
その時々で気持ちの良い居場所を探しながら生活したいというお施主さんの要望でしたが、
だからといって単なるワンルームで良いかというと、それでは生活する上で何の取っ掛かりもなく居心地の悪い空間になってしまいます.
このプロジェクトではワンルームの中にも種類の違う床材と場所によって高さや振る舞いが異なる長押を挿入することで、それぞれの空間に拠り所(スケール)を与えています.
1800mmという高さは、たった100mm程度高さが変わるだけでも身体感覚としては大きく違ってきます.交差している長押が少しずつ現実になってきて、とても嬉しくなりました.
少し心配していた角の柱と2段階ずれている長押の部分もとても綺麗に且つ緊張感を持って納まっていました!
地下ピットでの給排水の配管工事を行っていて、上階から降りている配管のバイパスのための地下ピットからの立上りを施工していました.地下ピットは高さが1M程度しかないので、床面を這いながら進み施工しています.入り口も小さな侵入口一箇所しかないため長ものの材料は運べないので配管工事はとても大変そうです.地下なのでもちろん真っ暗です、、、
地下ピットにもぐっていた上迫さんは「もう地下ピットは潜りたくない!」と嘆いていましたが、私を見つけるとすぐに追焚き管の取り回しはこうしようと考えているんだけど、どう思う?と、「ここにチーズでしょ」と床に継手を置いてくれて一緒に確認しました.左の写真の左上に置いてある黒いT字の継ぎ手を現場ではチーズというらしいです.キッチンの配管の立ち上がりも施工されていました.
Soi 井上