クライアントから様々な方々をご紹介頂き、不思議なご縁で新たに立川にあるビル一棟の改修工事のお仕事を頂きました.
本日は、お施主さんと顔合わせと共に、改修するビルの現調に行ってきました.
立川駅から徒歩10分程歩いた所にある4階建のビルです.ビルがシンメトリーの立面になっていて、入り口、階段室が二つ、完全に左右対称になっているビルです.二階のボリュームの張り出し方、アーチの入り口も可愛らしい建物です.
まずは一度屋上まで上がりました.現在1,2Fは入居者がいて、3,4Fには何年も入居者がいない部屋が多くあるそうです.
単なる賃貸住宅の設計という事ではなく、ビルとしてのコンセプトを打ち出し、新たな作り方と使い方の実験をしていきたいと思います.お施主様(とても気さくで芸術的な方!)も楽しく管理していく事を望んでいるので、一緒に考えていければと思います.
屋上は良い活用の仕方を考えたら、とても素敵に生まれ変わりそうです.
室内も専有部のドアのカラーリング、階段の踏面、蹴上部分の色がとても素敵なチョイスをしています.
室内造作も屋根裏空間のようになっていたり、床材がレトロだったり、うまく古くチャーミングな部分も残せるといいなと思います.
玄関部分の框も平面が厚く、単に薄く綺麗に納めてしまうデザインじゃないところに魅力を感じました.
階段室の上部から、少し雨漏りが見られます.鉄骨造なので、雨漏りが構造部材の錆に繋がるととても危険なので、今回の改修でしっかりと対策していきたいと思います.
反対側に回っても、同じように二階ボリュームが出ています.
対称性を生かしたデザインや工夫を考えていきたいです.
また、今回は協働して頂けるプロジェクトパートナーを募集してプロジェクトを進めていきます!
仕事の進め方、協働の仕方自体も設計して行きます.
見学の後は、持ってきたお弁当を近くの公園で食べようとさまよっていたら、ばったり小嶋先生にお会いしました.シーラカンスアソシエイツの立川市立第一小学校 柴崎図書館・学童保育所・学習館です.2014年の内覧会の時に、小嶋先生から色々とお話を聞いたのを思い出しました.
Soi 井上