プリズミックギャラリーで開催中の「11の戸(こ)と戸(と)」展-藤田雄介の最終日に伺いました.
藤田さんとは、花畑団地の内覧会にフジワラボの藤原さんが井上を連れて行ってくださったのがきっかけで知り合い、何度か他の建築家のオープンハウスなどでばったり会ったりしてました.藤田さんの作品の多くは、建具が重要な役割を担っています.
今まで、住宅毎に職人と建具を製作してきたことを幅広く使ってもらいたいと考え、それぞれの家(=戸)の、それぞれの戸をデザインするための建具専門ストア「戸戸(こと)」を立ち上げたそうです.今回の展示は、その戸戸の「見本市」と今までの設計された作品と写真や模型が一緒に展示されています.木製の取っ手もデザインされています.
実寸大のそれぞれの建具が三角形の平面で繰り返し並んでいるという構成です.
引戸は、見附のみ決まっていて、合板やポリカ、布等、中身を選択できるそうです.布框戸はおもしろいですね.
最新の模型も展示されていて、藤田さんに色々とプロジェクトの説明をお聞きしました.ここにあるのは、どれも改修工事なのですが、元々の建築自体もかなり特徴的で魅力的な建築です.
引戸のおさまりも、鴨居部分にアングルを入れるのではなく、鴨居は数ミリの溝彫りだけで、建具部分に振れ止めのアングルが埋め込まれていました.確かにこちらの方が空いている時にすっきりしますね.とても勉強になります!
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「11の戸(こ)と戸(と)」展-藤田雄介
日時:2016.10.21(金)~ 2016.12.4(日)
10:00 ~ 18:00|土日祝 13:00 ~ 18:00
会場:プリズミックギャラリー
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Soi 井上