本日は、午前中に立川プロジェクト(仮)の見積打合せを経て、午後は、BANKART1929 へ、Soiで活動し始めてから、初めてシンポジウムに参加しました!緊張です!このイベント(2016年度 横浜国立大学都市イノベーション学府展「横浜大改造計画」)へは、元ボスである藤原徹平さんから誘って頂き、我々の活動を発表できる機会を設けてくださいました.ありがとうございます.
シンポジウムの前のY-GSAスタジオ発表会にもクリティークメンバーとして参加するために、お昼過ぎに向かいました.会場は、3F 3A+Bギャラリーを使って、我々の母校横浜国立大学大学院Y-GSA が所属する「都市」をテーマとする文理融合の大学院都市イノベーション学府の全体の展覧会となっています.会場は、設計から論文発表まで、建築から都市、芸術文化をテーマにした文理統合の大学院ならではの様々な視点がみられます.
Y-GSAは今年で10周年なんだそうです.私達は、4期生なので、卒業からもうすぐ6年も経つなんて、、、びっくりです.スタジオクリティークは、会場に展示してある作品をそれぞれがぐるりと回り、パネルセッション形式で質疑をしていきました.その後、それぞれのプレゼン発表を聞いて、クリティークをするという流れです.
西沢スタジオ:2016年度後期Patric Wheareさんの「三軒茶屋デルタ地帯」三茶のデルタ地帯の木造二階建から高層のマンションが建ち並ぶ場所で、都市のボイドとの繋がりを生みながら、小さな建築から、高層マンションと同じボリュームのものまでを提案するというものです.その二つのギャップどちらも同時に作っていくという姿勢が井上はとても面白いなと思いました!もう少し、ボイドの繋がりや広がりが表現されていたらよりよくなるのではないかなーと思いました.(もしかしたら井上の英語読解力が低くて理解しきれていないのかもしれませんが、、、)
こちらは、井上が一番気に入った提案です.藤原スタジオ:2016年度後期 の作品で「『彼らからの学び』 障害を持つ人の働きから生まれる建築の可能性」です.説明やこの建築が形作られるまでのプロセスが読み取りにくかったのですが、、、作品としての造形力とパワーがあり、もっと詳しく聞きたいなという作品でした.
左の作品が、今回のクリティークメンバーが選んだM1の諸星佑香さんの作品「町の学校 -新しい学びの場の集合-」です.こちらは、乾スタジオ:2016年度後期の課題で、「部分と全体」をテーマとし、オランダ構造主義の代表的な建築家の一人であるアルド・ファン・アイク(Aldo van Eyck)による「PASTOR VAN ARSKERK(Roman Catholic Church)」 (1963-1969)と「MUNICIPAL ORPHANAGE(子供の家)」(1955-1960)を「再読」方式により設計するという課題です.諸星さんの作品は、梁や壁、共有スペースからなるクラスターとストリートの領域を重ならせて、反復させながら、連鎖を作りながら全体造を構成するという作品で、非常に明解且つ知的に組み上げていった事が大きく評価されていました.
学生達の講評をした後は、そのクリティークメンバーが、Y-GSAの先生方(西沢立衛さん、乾久美子さん、藤原徹平さん)の前で発表し、今度はクリティークされるという立場になるという恐怖の方式です.
今回のクリティークメンバーは、Y-GSAの1期生から5期生からなる5組のメンバー(我々の他にtomito architecture / 矢野建築設計事務所 / 403architecture [dajiba] / 百枝優建築設計事務所 )です.
20代後半から30代の建築家ですが、それぞれ作風や置かれている状況は違いますが、共通して建築の枠組みを超えていくことや建築家と施主といった立場を超えてみんなで建築を作って行くというような共通点が見られました.Y-GSAは、そういった「民兵」をたくさん世に輩出しているのではないかと藤原さんがお話ししていました.
公式クリティークの後には、それぞれの建築家に対し、西沢さんがボロクソに批評するというY-GSAでよく見られていた光景がありました.もちろん我々もたくさんの批評を頂き、はっとして、振り返りまた反省という状態です.
学校を出て、藤原さんの所から独立した現在は、誰も建築的な思考の教えをぶつけてくださる方が身近にいないので、こういった機会はとても貴重で有難い経験となりました.まだ作品を発表していない私達に声を掛けてくださった藤原さん、本当にありがとうございました.
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2016年度 横浜国立大学都市イノベーション学府展「横浜大改造計画」
「都市」をテーマとする文理融合の大学院の展示です。
第 5回目となる今回は、修了作品・修士論文セレクションの展示の他に、設立 10年を迎える Y-GSA展、芸術文化の理論と制作を横断する Y-GSC展、土木学生による「ニュードボク宣言」、学生有志による学問領域横断のプロジェクト「2.5次元都市ヨコハマ」の 4つの特別展があります。
分野横断のワークショップやシンポジウム、熱血講義など、新しい時代の都市を考える濃厚な三日間のプログラムをお楽しみください。
日程:2017年3月17日(金曜日)11時-19時、
18日(土曜日)11時-19時 、
19日(日曜日)11時-18時
〈17日イベントスケジュール〉
14:30- Y-GSAスタジオ発表会
17:00- Y-GSAシンポジウム
西沢立衛/乾久美子/藤原徹平/辻琢磨/橋本健史/冨永美保/大和田栄一郎+井上湖奈美/百枝優 他
会場:BANKART1929 3F 3A+Bギャラリー
〒231-0002 横浜市中区海岸通3-9
横浜みなとみらい線「馬車道駅」6出口[赤レンガ倉庫口]徒歩4分
同時開催:円錐会イベント「初出展01」
主催:IUI展企画委員会/都市イノベーション学府・研究院
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Soi 井上