本日は、横浜国立大学建築EP卒業設計展「nomadic exhibition」へ.円錐会(横浜国立大学建築学教室の設計・意匠系有志OBを中心とするメンバーで構成されています)のメンバーで選ぶ卒業設計の一位「円錐会賞」の審査員として参加しました.いつもなら会場に集まった円錐会メンバーがお酒を吞みながら好き勝手に話しながらみんなで一番を決めるのですが、今回は、展示会場が分散していることもあり、予め審査員を決めて、事前に会場を回って最後BANKART1929へ戻ってきて公開審査をして一番を決める事となりました.
こちらは、メイン会場のBANKART1929 2Aギャラリーです.卒業設計の展示と円錐会イベント「初出展01」です.我々も模型を出展しています.会場で集合し、本日の流れを確認して、いざ出発です.
まずは、casacoへ.久しぶりに行ったら、吹き抜けがや土間が寒さ対策でビニールシートが設置されていました.
こちらでは、二作品(左:「ケア・ファーム」岩上明弘さん/右:「三浦に根を張る」水野泰輔さん)が展示されていました.我々審査員に交じって、近所のおじ様(?)が質疑を(むしろ審査員よりも多く)していた場面があり、横浜の街に分散している展示会の面白さが垣間見えました.
casacoを設計したtomito architectureの伊藤(事務所をcasacoのすぐ隣に構えています)を先頭におすすめの坂を通りながら次の会場へ、飯田善彦建築工房の一階にあるArchiship Library&Cafeです.ここでは、「おどりが日常化する場所」横山敬人さん(左)と「暮らしの中にしおりをはさむ」早田光太さん(右)が展示されていました.
次の会場は、泰生ポーチです.ここでは、「農家の屋根集落」松浦哲郎さん(左)と「まちにすむ/まちでそだつ/まちであたらしくいきる」増田郁恵さん(右)が展示されていました.
次に赤レンガ倉庫へ、こちらは、4作品が展示されていました.写真は、「都市とオリンピック」井原賢士さん.横浜の瑞穂埠頭にオリンピックスタジアムを建設するという提案、彼は、スタジアムの客席を作る裏側の架構を作ることにテーマを置いていた点がとても面白いと感じました.ただそこの中のプログラムを聞いた時には、ギャラリー等といったありがちなプログラムを聞いて少し残念に思いましたが、、、ブラッシュアップするととても良い提案になりそうだなと感じました.
「サテライト町工場キャンパス」池上彰さん(左)と「東糀谷のヒトダマリ ミズダマリ マノダマリ」楠本彩乃さん(右)
最後にBANKART1929 へ戻りました.「日常のコラージュ」鈴木里奈さん(左)、「中心市街地の地域軸」山口剛さん(中)、「わたしの、みんなの、まちの、裏庭」重松理沙さん
「港町の船着き島」塚本安優実さん(左)、「City of New Moving Experience」荻尾凌さん(右)
「現代のアゴラ」立石のぞみさんの作品、北海道夕張市とい財政破綻した都市で既存の市場を利用しながら、車の入る大きな土間と人々が過ごす場を作るという提案です.
こちらは、最終的に円錐会賞に選ばれた「とむらいRIDGEWAY」鈴木菜摘さんの作品です.久保山墓地という広大な墓地がある場所に対して、日常的に人々がとむらうことと繋がれる施設やルートを提案した作品です.
審査が終わった後は、会場でパーティーです.我々の模型も設置されていましたよ.
模型を出展しているそれぞれの出展者の方々によるプレゼンテーションタイムもありました.ケータリングが、とてもおいしかったです!
今回初めて卒業設計の審査を関わらせて頂きましたが、限られた時間の中で、作品を見てコメントをするので、上手く学生達の考えを理解してあげられたのかな?今後のために何かいい言葉を伝えられたのかな?色々と終わってから反省をすることが多かったです.
次にこういった機会があった時は、もっとしっかりくみ取ってあげられるように、人の作品への批評の目をもっと磨かなくてはと思いました.
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円錐会イベント「初出展01」
日程:2017年3月17日(金曜日)13時-19時、
18日(土曜日)11時-19時 、
19日(日曜日)11時-19時
会場:BANKART1929 2Aギャラリー
〒231-0002 横浜市中区海岸通3-9
横浜みなとみらい線「馬車道駅」6出口[赤レンガ倉庫口]徒歩4分
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Soi 井上