いつもお世話になっているライフデザインラボラトリーの北山さんからある日「鎌倉で土地を新たに購入したので電話をください。」と連絡がありました.以前北山さんからお話しがあった『森が海をつくる』という関係を自ら作りたいと考え、鎌倉で土地を購入し、山から木を選ぶところからデザインを始めて、木造のテナントビルを鎌倉に作りたいという相談でした.このプロジェクトは指名コンペで設計者を選ぶということですが、とても興味深いお話しだったので、挑戦することにしました.本日は、今回製材して頂く予定の製材所へ視察に行ってきました.
集合場所は、ライフデザインラボラトリーの鎌倉オフィスへ、ここはyohaku さんの鎌倉店も一階に入っています.7寸角の柱が外部に露出している印象的なビルです.
今回製材をお願いする市川屋さんの厚木市にある工場へ今回のプロジェクトのお話をして工場内を見させて頂きました.通常の規格材、流通材に捕われず、山で「この木をください!」という立木買いをして設計で使う木の形に製材して頂くというとても素晴らしい作り方をしようということに!
設計をしていく中で、どうしても予算や時間の関係から既製品の中から選定していくことに疑問を感じながら、いつかはその前の段階から作りたいなと考えていました.財力も力もまだまだ足りない我々だけでは単なる絵空事にしかなりませんが、今回はとても素敵なご縁を頂くことができ、そのための第一歩を踏み出せる事になりました.とても楽しみです.
こちらは、今回の計画地です.ここに二棟の建築を建て、エシカルに取り組んでいるテナントを8テナント入れるというのがクライアントの希望です.
山と海の繋がりを感じるような建築、エシカルの考え方が現れる建築が求められます.
敷地の近くには、とてもかっこいい建築が!寸松堂という建物で、昭和11年、鎌倉彫の彫師佐藤宗岳氏の店舗併用住宅として、市内の大工西井喜一、正二親子によって建てられましたものだそうです.寺院建築と城郭建築が合体したような建築でとてもどっしりとした佇まいです.
さて、いい提案を作りましょう!
Soi 井上