Extension Furniture -路地のための増築家具-
|2019 /屋外家具
|場所 /京都市 西陣
|協働 /京都市 特定非営利活動法人 ANEWAL Gallery
路地を楽しむ増築家具
所狭しと並ぶ植木鉢、いつの間にか置かれた古い椅子や壺、狭い路地を歩くとたくさんの痕跡と慣用を感じとれる.
身体的なスケールを残した共有空間には、そこに暮らす人々の個性や意識が少しづつ滲み出ていく.
それこそが人々を惹きつけて止まない路地空間の魅力の一つだ.
路地を形成する建築に下屋のように取り付き、人々のアクティビティを拡張させる家具を考えた.
狭い路地空間に合わせ、家具は展開式とした.
未使用時は奥行き300mm程度で軒下に配置でき、出格子のような佇まいで風景に馴染む.
展開する事で路地を楽しむ3つのアクティビティを可能にする.
1.縁側ベンチ
壁面に配置して、縁側のようなベンチとして使える.小さな下屋のように路地に馴染んだ休憩場所となる.
2.付け屋台
開口部や入口に配置して、カウンターや出窓のように使える.軒先におけば、POP UPのお店や受付になる.
3.路地園芸ラック
軒下に設置して、路地を彩る園芸を楽しむ。.路地空間で植物に立体的な居場所を与える 増築するように建築に付属させる事で、住人と路地を訪れる人々を繋ぎ、新たな交流を促進するような路地の家具を提案する.
かつての共同井戸のように路地と暮らしを繋げて現代のコミュニティを生み出すきっかけをつくる。
西陣 路地の家具デザインコンペ 最優秀賞
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