セコリ荘のおでんバーでご一緒した程旭さんが日本で拠点としている三浦海岸の海の家まで、見学&打合せに行ってきました.
程さんとは、まだ出会って一週間、お会いするのは二回目なのですが、おでんバーで中国にDIY文化を作りたいというお話で意気投合し、今後一緒に仕事ができればと考えています.
三浦は初めて訪れましたが、とても素敵な場所で、ご自身の好きなものを突き詰めて、生活を楽しんでいる素敵なおじさま達がいらっしゃいます.
その1人が三浦ビーチハウススタジオのオーナーである斎藤さんです.
船乗りだった御祖父様との思い出が原点となりたくさんの船具や海洋装飾美術品を集めていたそうです.
程さんが以前、お仕事で海に関するものを集めていた時に三斎藤さんと仲良くなり、現在も仕事を一緒にしているそうです.
好きなことを突きつめて、空間作りをしている、そのパワーに圧倒されました.
テラスからの眺め
穏やかな海に反射した美しい光が入ってきます.
まさに斎藤さんの分身のような空間です.
設計者やオーナー自身の“ヒト”が感じられる建築というのはとても好きです.
斎藤さんは、元々、家具を作っていらした方なので内装はご自身で施工されたそうです.
船の端っこを使用した花壇かわいいです.
さて、その次は斎藤さんのご近所で仲良くしていた山口さんのお宅です.
残念ながらご主人がなくなられてから家族は都内に引っ越し、今は空き家となっていますが、
今後は斎藤さん達が少し手入れをして、撮影用の貸しスペースとして運営をされる予定だそうです.
ご主人が亡くなられるまで、DIYし続けたというこの空間は、建築家が負けちゃうな、、、という程、かっこいい空間です.
お花がとっても好きだったそうで、地形に寄りかかって立体的に構築しているテラスの手すり部分にはたくさんの花壇があります.
コンクリートと白い木の軸組とガラス、植物.いくつもの自由なレイヤーが重なり全体を作っています.
アプローチの坂道とそれに沿ってランダムに並ぶ自由な木の架構/巨大な岩石の崖と裏山の地形に沿うように作られた散策路とテラス、さらに花壇が全体を浸食しています.
裏山の上まで敷地全体をテラスが回っています.母家も開放的でとても気持ち良さそうな場所です.
上に登ると様々なレベルのテラスがあり、海を一望できます.
左の小屋のようなものは息子さんがDIYで作ったものだそうです.
帰り道、アプローチに入る光がとても綺麗でした.
その後、斎藤さん達の倉庫も見せて頂き、今後のプロジェクトの展望を少し話しました.
最後は程さんが夕ご飯を作ってくださり、ご近所さんと一緒に夕ご飯も頂きました.
食事の後は、程さんと斎藤さんのビリヤード3本勝負を観戦して、解散です.
程さんは、好きな事をとことん突きつめ、何でも作ってしまう斉藤さんや山口さんのような三浦の男達の生き方に触れ、こうした文化や生き方を自分の国でも広めていきたいという夢をお持ちです.
我々も微力ながらお手伝いが出来ればと思っています.
Soi 井上