今日は一日静岡散策です.早起きして、ホテルから歩いて静岡大成中学校・高等学校を外から見てきました.
設計は、長谷川逸子・建築計画工房です.どうやら長谷川逸子さんの母校のようです.敷地が静岡市街地にあるため、グラウンドを確保するために校舎を6階建てとしているそうです.グランド側から見るとファサードが凸凹していて、パンチングのボリュームとランダムな開口部によってスケールが中々掴めません.
反対側の道路側のファサードは凹凸がなく不規則な開口部が並びます.学校というよりは、とても威圧的な建ち方だなという印象を受けました.
静岡大成中学校・高等学校の近くにこんな素敵な八百屋さん??がありました.野菜だけでなく、ジャムや調味料、ドライフラワーまでが並んでいて、おじいちゃんおばあちゃんから若い方まで多世代でにぎわっていました.
次の目的地である、駿府教会に行く途中にパン屋を発見したので、少し寄り道をしました.ガラス面に掛かる布の看板が目を惹きます.
そして駿府教会へ.
本日は空いていなかったので、外観だけの見学でした.外壁はレッドシダーの割り肌板の無塗装を使用していて竣工当時は茶色かった外観がかなり黒くなってきています.明日水曜日に空いていると掲示板にお知らせがあったので、また明日朝にリベンジすることにしました.
次の目的地に行く途中にこんな家?も発見、元は普通の面白みのない建売住宅のようですが、増築したのか、ファサードに庇とサンルームが付け足されていて、気持ちよさそうな空間です.次の目的地に行く途中、ここ数日の歩きすぎで足が痛くて辛くなってきたのでレンタサイクルを借りて、移動することにしました.
静岡駅から自転車で20分程の所にある芹沢銈介美術館.
白井晟一の設計です.場所は、登呂公園の隣にあります.
最初の門をくぐると木々の間をくねくねと曲がる美術館へのアプローチです.
右側は出口とトイレ棟です.石と緑に囲まれたこの暗がりがとても居心地の良い空間です.
館内は撮影禁止でしたが、中央の池を囲んだコの字型の配置の美術館で、「石水館」と白井さんが命名されたそうです.石と木、サッシや屋根は銅製でとても上品な空間でした.
途中は少し遠回りして海へ、今年初の海です!テトラポットの所で昼寝を試みましたが、とても気持ち良いスポットなので、開放的過ぎて逆に覚醒してしまいました.
睡眠には、程よい閉鎖性が必要ですね.
さて、電動式でない自転車を必死にこいで少し高い丘の上まで.
廃校になった高校をリノベーションしたふじのくに地球環境史ミュージアムです.外観と自転車置き場は、なんだか不思議な懐かしさを感じますね.この場所は、昨日、D&DEPARTMENT SHIZUOKAの添島さんからおすすめですと教えて頂きました.
ここは、静岡県立初の自然系博物館であり、全国初となる「地球環境史」をテーマとした博物館です.(また新設の博物館も20年ぶりなんだそうです!)写真は、自然がもたらす豊かさや恩恵と脅威を表現した「ふじのくにのすがた」(左)日本一深い湾である駿河湾の海にすむ水生生物を展示した「ふじのくにの海」(右)富士山が日本一高いということは良く知られていますが、その反対に駿河湾も日本一深いということを初めてしりました.駿河湾は、2400m以上の深海です.
こちらは、動物の食物連鎖の関係性を剥製で表現した「ふじのくにの大地」(左)と様々な脊椎動物たちの骨が展示された「生命のかたち」(右)
それぞれの展示方法が部屋によってまったく異なり、またスタッフの方々の説明も大変面白く、あっという間に時間が過ぎていました.またここでは、入り口でクロスワードパズルをもらい、展示を見ながら設問に答えていくので、それもまた楽しみのひとつです.正解するとポストカードをゲットできます.
レンタサイクルもとっても良かったです.ほとんど道も平坦なので静岡市内を移動する際はおすすめです.
Soi 井上