午前は、5つの床プロジェクト の現場へ、
まずは、共用部で地下ピットへ進入するためのハッチ(施工不良が放置されていた…)が、無事に工事を終えた事を確認しました.
また、5つの床プロジェクトと同時に
同じマンション内での小さな改修工事の現場もあり、そちらの現場も見てきました.
ご相談を受けていたお宅ではビルトインの洗濯機が壊れてしまったため、急遽、解体と洗濯機パンの設置工事だけを先行して行うということで、本日はパンの設置と電気、給排水の工事をしていました.
ご在宅されていたご主人と今後の計画や工事についても少しお話をしました.
お施主さん、設計者、施工者の3者が一緒にお話できたので、ライフスタイルや要望、計画の可能性、それに伴う問題、予算感等がよりクリアになり、とても内容の濃い打合せが出来ました.
こちらのプロジェクトも段階的な計画、施工をしていく予定です.
次に5つの床プロジェクトの現場へ、大工の後藤さんが今回の現場はメインで施工してくれるそうです.現在、現場は壁の下地が少しずつ立っている状態になっていました.
持ってきた模型を一緒に眺めながら、この案の考え方や施主が望んでいること、我々が考えたこと等をお話しました.
今作って頂いている長押等はこの案の要です!と伝えました.
大工さんは嬉しそうに模型を眺めていらっしゃいました.
井上の大好きな森本千絵さんが博報堂時代につくったMr.Children 「Mr.Children1992-1995/1996-2000」の新聞広告:水滴では、朝の3時に工場の人にコンセプトを一生懸命説明をしたというエピソードがとても素敵で、それは建築を作る時にもとても大切なことだと思います.
施主や我々の考えを最終的に形にしてくれるのは、大工さんや現場に入ってくるたくさんの職人さんです.作り手の方々とコンセプトを共有することは、実際の現場で必ず反映されると信じています.
ただ図面だけを渡して作ってもらうよりも、
スタディを繰り返した模型を見てもらいながら、我々の思想やアイデアを共有してもらい、ここはこういう考え方で作っているんですとか、あなたが作っているこの部分はとても重要なんですとしっかり伝えた方が、職人さん達の理解や創造性、士気が上がり、お互いがとても良い関係で竣工、その後もメンテナンスや2期工事、他のプロジェクトなど、長くお付き合いができると考えています.
水廻りの壁下地もできていました.
給排水の材料のカラフルさがグレートーンのRC背景と対比的で綺麗です.
Soi 井上