本日は、沼田のパン屋併設住宅の打合せで井上のみ沼田に行ってきました.
朝新宿で電車に乗る直前にこんな什器を発見.
仕組みを見ていたらすっかり電車に乗り遅れそうになりました. COTOMONO MARCHE というクラフトジュエリーやハンドメイドアクセサリーが集まったアクセサリーのセレクトショップの母体が運営しているイベントなんだそうです.この什器は足部分と高さ調整する部分が分解されるんだそうです.天板の脚だけというのはよく見かけますが、こういった高さを変えれるバーツ付のものはあまり見ないですよね.
沼田駅に少し早めに到着したので、打合せ場所の鞍上建設さんのオフィスまで町を散策しながら向かいました.井上は、沼田市出身(正確には、一山向こうの利根町出身で、合併して沼田市になったのですが高校時代は沼田市街地にある高校に通っていました.)なのですが、改めて今町を歩いていみると、住んでいた時には見えなかったこと、感じなかった事をたくさん思うようになりました.視野が広がって、考え方も変わってきたからでしょう.
河岸段丘で有名な沼田市は、沼田駅から市街地まで高低差が70M近くもあり幾つもの坂道があります.市街地と沼田駅をつなぐ坂の一つに滝坂という坂があります.左の階段の道が「旧」滝坂で、右の車道が「新」滝坂です.この階段は、ものすごーく急なんですが、、、その坂と一緒に有機的にかかる屋根、高校時代何度も通った道だったのですが、改めてこの光景の凄さに驚きました.
急な階段は、カーブをしていて、屋根の架構もそれに合わせて、カーブをしています.自然の作る地形と屋根の架構が渾然一体と存在していて、とても美しいです.
散歩すると風景をよく見るようになるので、普段通り過ぎてしまう場所からも色んな情報が読み取れます.
本を読んで得る情報とはまた違う鮮度で身体に染み込んでくる学びがあり、とても心地よく、少しの移動であればなるべく歩くように心がけます.
歩いた後は、打合せです.実施設計に移るにあたって、改めて今回のプロジェクトの原点は何なのかを考えていました.というのも、先日のシンポジウムにて、西沢立衛さんから頂いた言葉により、思わぬ方向から殴られた気分でこのまま淡々と進めていけないという気持ちを掻き立てられました.自分達が何を作りたかったのか、沼田で作る意味、お施主さんのために出来ること、このチームで作り上げる可能性を色々と考えて、少し案を変遷させている途中です.
配置等の考え方を大胆に変えていったのですが、みなさんに了承を頂き、今後のスケジュールも我々の現在の状況を理解して頂き、大枠の了承をして頂きました.
ここからの創造の自由を最大限発揮できるように進めていきます!
Soi 井上