先日の音楽鑑賞会の帰りに寄った喫茶店にグールドのLPを置いてきてしまったので、、、取りに行くついでにずっと行きたかった西荻のお店に行ってみることにしました.
西荻窪駅から徒歩10分程の距離にある花とお菓子のお店cotitoです.
昔何かの記事で花のお菓子の写真を発見して、ずっとずっと行きたいなと思っていたお店です.
今まで何度か西荻を訪れる事がありましたが、いつもタイミングが合わず、、、今回初めて行ってきました.
cotitoとは、江戸時代の古語で“わたしたち”という意味のようで、ご夫婦でお店をやられていて、奥様がお菓子担当、旦那様がお花担当のようです.8月中、生花はお休み中ということで、店内はドライフラワーや個性的なサボテン達、かわいいお花のお菓子が並んでいました.サボテンの入っている鉢もコンクリート製で、かっこいい!
店内はカフェスペースもあり、植物達を見ながらゆっくり楽しめます.
ベイクドレアチーズケーキ、アイスカフェオレ、果物とお花のジュースを頂きました.ベイクドレアチーズケーキは、安定剤不使用の国産クリームチーズを使っているそうで(安定剤を使用していないと固めるのが難しいみたいです)、甘すぎず周りのクランブルと一緒に食べると本当に美味しかったです.クッキーも色々とお土産で購入してきました.こういうオシャレなお店ってお店の方がすこし話しかけにくかったりすることが多いのですが、cotitoのお店の方々はとても気さくでたくさんお話しさせて頂きました.贈り物を準備する時などまた伺いたいです.
その後は、横浜国立大学の先輩、佐野ももさんに会いに調布へ.
一級建築士事務所commaが設計監理をされた深大寺の2塔という住宅の内覧会へ行ってきました.
敷地周辺が生産緑地や神社に囲まれて、とても良い立地の中に建つ二世帯住宅です.
各世帯をそれぞれの塔に分け、設置面を小さくすることで木立ちを遮らない材木林の一部として計画し、2塔は宙に浮くスノコのデッキから頭を出すような設計をされているそうです.
材木林の一部というよりもスケールとしては、少し大きいかな?と感じましたが、2塔の隙間の路地のような階段空間はとても魅力的でした.外壁は、無塗装のレッドシダーの下見板張りです.少し木の色が変わってきた頃にクリア塗装を検討しているとのこと.写真右側の東棟に子世帯、左側の西棟に親世帯の塔となっています.
2塔は半地下空間の室内で繋がっていて、お風呂を共有しています.半地下空間と親世帯のキッチン、ダイニングです.南側に3連の窓がついていて、内一つは、壁面なので、室内から見ると壁に完全に引き込んでいる形になります.西側の壁が凹んでいる箇所は、現場でサッシもついた後で急遽お施主さんが中止にしたいというご要望が出てきたのだとか、、、、色々と現場で苦労されたお話を聞きました.
玄関部は、開き戸の開閉で一体となったり、収納のBOXのようになったりします.振り返ると周辺の緑へ開けた階段があります.
親世帯の最上階は、腰壁の高さにデッキが回っていて、不思議なスケール感でした.階段上に鳥小屋のような収納がついていました.
中央の階段の抜けを通り、子世帯のキッチン・ダイニングへ、こちらは南東へ大きく開いていました.周辺の緑がとてもすばらしい環境を作り出しています.
キッチン横の小さな椅子はお施主さん自らが作られたそうで、.壁面がすべてラワン合板仕上げであるのもお施主さんに創造の余地を残しているという意図もあるそうです.
こちらの塔はすべて螺旋階段です.最上階はスノコのデッキが2塔を取り囲んでいます.
最上階は、田の字プランで建具を移動することで、ワンルームにも4部屋にもなる作りです.
上部の鴨居は、金物で吊っていました.見学後は、佐野さん、神田さんと内覧会を経て考えたことや、ユニットで設計することについて、施主との恊働や世代間の価値観等たくさんのお話や質問をさせて頂きました.帰りは、最近見学した様々な建築の事を話しながら帰りました.
Soi 井上