分離派を代表する建築家山田守の没後50年を記念して、「建築家・山田守の住宅」展 - 没後50周年・自邸公開 -が開催され、南青山にある山田守自邸が公開されているとのことで行ってきました.
南青山の大通りから少し入った所にあります.とても薄い庇と鉄の細い手摺が印象的なのびやかな建ち方をした建築です.
室内は残念ながら撮影禁止でしたが、屋外からも見て取れるように、掃出窓の配置やディテールへのこだわり、至る所に細かく考え抜かれた設計を見ることができました.
中央にある不思議な形態の螺旋階段を上り住宅にアクセスします.
南面にある庭を囲うように緩やかな角度を作っています.敷地は道路の地盤レベルから少し上がっていたのですが、そこを切土して奥の庭に盛土をしたそうです.そのため二階の連続窓から見る庭がとても近く感じました.
山田守は、2階のことを1階と言っていたそうなので、意識としては、1階だったのだと思います.また『國際建築 1959年12月号』に記載されている山田守の文章で「不燃化立体化と美しい環境を造ることに協力する様な家を造って置けば、将来も何かに利用されるであろう。」という言葉が書かれているように、現在自邸の一階部分では、蔦珈琲店という喫茶店をやっています.また今度時間のある時に伺います.
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日時:2017/4/12-23 (※4/17(月)4/18(火)は休み)
営業時間:水~金 13:00~18:00(最終入場17:30)
土・日 11:00~17:00(最終入場16:30)
場所: 山田守自邸 港区南青山5-11-20
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Soi 井上