西陣 路地の家具デザインコンペの最終選考会に合わせて二泊して、京都を少し楽しむ事にしました.
京都の旅の拠点として選んだのは、泊まれる雑誌 マガザンキョウト MAGASINN KYOTO .
大学院時代の友人が紹介しているのを以前見て、京都に行ったら是非泊まってみたいと思っていた場所です.
牛乳屋を改装した2階建ての町屋を雑誌空間の中に泊まるというコンセプトに編集した場所です. 日中はお店、展示空間として営業していて、お店の営業が終了した夜は一棟まるまる貸し切りできるという、なんだかお店の店主にもなったかのような気分も楽しめる面白い場所です.
ここでは、さまざまなクリエーターとの共同編集で”特集”という形でのイベントや展示を行っています. 私達の滞在中は、勉強家の兼松佳宏さんと共同編集の「勉強特集 勉強家宣言2020」 という展示イベントを行っていました.”ポップアップ勉強部屋”として兼松さんが愛用している文机やデスクライト、本棚などを持ち込んでいました.
また兼松さんの勉強した実際の本(付箋の数がすごい!)も展示されていて、八衣が寝た後にゆっくり楽しめました. さらには「あのひとの勉強中」という企画も展示されていて、Smiles代表の遠山正道さんやstudio-Lの山崎亮さん等いま最先端で活躍している方々の現在取り組んでいる勉強と本が展示されていました. こちらもとても興味深い展示でした!
こちらは、2Fの宿泊スペース.最大6名まで宿泊可能です.
宿泊スペースの中にもトンボが切ってあったり、ロフトの上に古い雑誌が沢山あったり、至る所で楽しめる仕掛けが隠れています.
全体はグレーを基調としたシンプルなリノベーションですが、取っ手などが水道の蛇口になっていたり、ふとした所に遊び心があふれています.入り口のこの取っ手は、デザイナーの大貫茜さんが手がけたもので、ごますり器なんだそうです.以前の特集でインテリア特集「つかむ / 取っ手と箱と」という展示もされていたそうです.
お店の中には様々な商品も置かれています.多くは京都に縁のあるもので、オーナーやスタッフのセンスの良さで良い商品が並んでいてワクワクしました.マガザンキョウトのオリジナルグッツもあります.宿泊中洗顔グッツやサンダル等も実際に使う事もできて、宿泊者は10%オフで購入ができます.驚いたのは、チェックアウトの際にスタッフが不在でも欲しい商品はそのまま持ち帰り事後申告してくださいという所.盗難とかないのかしら、と心配しましたが、この場所を体感して共感する人にはそんな人はいないのかもしれません.
本やグッツは至る所に雑誌のコラムのように溢れていて、ふと目にしたり手に取ったり楽しめます.カバーやタイトル、著者名を全て隠してその本を紹介する一言によって本を選ぶBlind Date With a Book等もありあました.
雑誌のように広告も館内広告として紹介されていたり、壁に周辺情報がエッセイとして紹介されていたりします.
1Fに置かれている大きな白い箱は、牛乳屋時代の冷蔵庫で「袋綴(ふくろとじ)」という名のギャラリー空間になっています.
さて、京都の旅2日目は残念ながら雨(しかも結構な大雨!)長靴は持ってきていなかったので、さっそくマガザンキョウトで売られていた商品ONGAddのRAIN SOCKSを購入し靴にセッティングしていざ出発です!
Soi 井上