井上は、絵と模型の間のようなものが好きです.
水彩を使ったり、パステルを使ったりして模型の素材を作り、ジェッソやモデペで模型全体を塗りたくります.
今日は、トレペを使って、コンセプト模型に使うカラフルな素材を作りました.
まずは、トレペに水彩でいろいろな色を塗っていきます.
その後屋上で乾かします.ゆらゆらと洗濯物みたいに風にゆられて気持ちよさそうだなーとぼんやり見ている時間が好きで、絵と模型と生活の間で建築を思考することが自分にとって快楽なんだなと改めて思いました.
トレペが乾きました.この後は、プラバンに77(スプレーのり)を吹きつけ接着します.
こういった素材ができあがります.
売られているものやプリントされたものよりも、自分で絵を描くように模型素材をつくることで
模型として独特の表情を出せるのと同時に、模型表現と実際に建ち上がる建築のイメージやコンセプトを行き来する時間ができます.
模型の製作は、図面を書いている時とは違う思考の展開ができるので、手間はかかりますが大切な作業だと思います.
昨年スパイラルで開催されていた 1∞ ミナカケル で紹介されていた皆川さんの”つくりかた”の言葉がとっても好きで、こういった作業をしているとよくこの言葉を思い出します.
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つくりかた
技術を革新して 手を鍛える
生活を直視して 空想にふける
繊密に企て 偶然を呼び込む
限りを尽くし 社会に委ねる
信念を曲げず 自在に動く
そうやって 進歩を怠らず 経験を心に蓄え 作っていけば 良いのだと思う.
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Soi 井上