お気に入りの服を着るとそれだけで気持ちが上がったり、美味しい食事をすると幸せな気分になったり、住まいを整えると時間の使い方が変わったり、衣食住は私達の生活に少しずつ影響を与え、人生を大きく変えます.衣食住を単なる“商品”として購入し受動的に消費するのではなく、自分で少し手を加えることで今までとは違う視点や生活のあり方が見えてきます.
今回のタウンマーケットは運営・会場構成だけでなく、出店もしようと決意し、「衣食住をつくる」というテーマで何人かの仲間に協力してもらいながら、二日間だけのSalonを作りました.
Salon Soiの拠点として、鳩森八幡神社内にマーケットの二日間はアトリエを移しました.
Soiのペントハウススタジオ(雑居ビルの屋上)に設置するフレームとタープを実験的に制作しました.
yohaku office & showroom + riyou projectで検討している組柱とそのシステムの1/1スタディでもあります.
組柱(実験では安価な2x4材を2本組み合わせている)に梁を渡し、棚を設置したり、壁を作ったり、洋服を掛けるためのバーにしたりetc…使い手が空間を自由に組み立てていけるような仕組みにしています.
我々は、スタディの一貫として1/1スケールの模型を作るということに興味を持ち、
計画中の複数プロジェクトの架構やシステム、部分やディテールを組み合わせた
1/1模型を作りながら、作り方と使い方の実験をしています.
STMでは、組柱を拠り所に黒板や棚、机を設けて、SoiのアトリエとSalon SoiのINFORMATION、コーヒーのワークショップや左官ワークショップ等様々な機能の居場所作りとして機能しています.タープは農業用シートを加工し、今回に合わせて製作しました.
現在進行中の模型も展示し、遊びに来てくれた友人やお施主様等に最近やっているプロジェクトや考えている事等を話すことができました.5floorsのお施主様も展示した模型で自らプロジェクトを説明してくれていました.
ご近所のブックハウスゆうの店主の斎藤さんが我々の施工したフレームとタープをとっても気に入ってくださり、千駄ヶ谷のお祭りで風情がある手作りのテントがあるのはとても良い事だと嬉しそうにされていました.
今後イベント用に既成品のテントではない新たなデザインを考えていくというのも可能性がありそうです.
SalonSoiでは、coffee tobizoさんによるスペシャルティーコーヒーの飲み比べ会も開催していました.最近コーヒーの淹れ方に興味を持ち始めた大和田は技を習得したのでしょうか?
(un)ARCHITECTSは今回のためにdot bagというものを考えてくれて、販売と製作ワークショップを開催してくれました.
井上もひとつ製作しました.
シリカライムさんは左官デザインパネルを作るワークショップを開催していました.井上と大和田も一緒に製作しました.
(上右)色を混ぜたグラデーションの左官パネル
yohakuさんとAUI-AO Designさんと一緒に開発しているワークウェアも試作が出来上がり、二日間着用しながら作業しました.備後絣の生地は柔らかく、とっても着心地が良かったです.
(un)ARCHITECTSの芽衣ちゃん、マザー・アーキテクチュアの遠藤さんにも着用して作業してもらいました.
楽しい二日間が終わりました.また次回のタウンマーケットでは何か新しい試みができれば!
Soi 井上