『 子育て と 豊かさ 』

子供が生まれてから、様々な事が問われていると感じる.

生活のこと、仕事のこと、夫婦のこと、自分のこと・・・

子供にたくさんの時間を割くため、全ての再構築が余儀なくされる.
恐らくストレスに感じる人も多いと思う.
こんなに子育てが大変なんて、私には経験するまで全く理解できなかった.
(大抵、私は経験しないと理解しないのだが…)

ボロボロになりながらも、学びが多いことに気付く.
我々はここ数年間の活動で、実感に基づき、豊かさを積み上げてきたという僅かながらの自負がある.
子供が生まれて、それが多少崩れたとしても、我々は積み上げ方を知っているし、自分たちで再び積み上げていける.
むしろ崩れたのは良い機会で、根本からもう一度、点検しながら、再構築できる気がしている.
夫婦の関係や役割も同じだと思う.
私は、子育てと家事(特に料理)が大好きだ.
しかし、産後の母親の体調を考えると、分担は自然と決まってしまう.
当たり前のように、父親である私が仕事をこなし、母親が子育てをこなす.
一人前の仕事量をお互いに大きく越えながら、無理や不満を抱えながら.
仕事をすること、子育てをすること、父親であること、母親であること、の再構築が必要だと思った.
1ヶ月検診で、体重が足りないと言われ、ショックを受けたことも大きい.
お互い、あれだけ奮闘した1ヶ月. 母親は泣き出していた.
ミルクは大変とか、母乳の方が大変とか、母乳の量は足りてるかとか、混合が良いとか…
いろんな話や意見を聞くが、それに対しての自分達の回答(反発)が間違っていた事に気付いたのだ.
母乳だけで育てる事にこだわっていたが、まだ飲むのが下手くそな娘の飲む量は気まぐれで、恐らく足りていなかったのだろう.
自分達のこだわりを押し付け、娘の成長を妨げては元も子もない.
母親である事の範囲を、頑なに線引きしていたのではないかと感じた.
同時にそこに干渉しない父親である事の範囲も.
それからは、夜一回、父親の私がミルクをあげる.(その間、母親は5時間程休息できる)
そして娘に食事を与える喜びを噛み締めている!
我々は子育てを通して、生活と仕事の境、父親と母親の境を問い直し、更なる豊かさの創造に向けて、
まさに構築の真っ最中だ.
※構築のためのたくさんの素材・情報を与えてくれる毛利子来(たねき)先生の本は、是非いろんな人に読んで頂きたい.(この本は、代々木の住宅のクライアントに頂き、我々の子育てのバイブル、子育てを通した学びの入り口になっています.)

Soi 大和田