今年からSoiは、1ヶ月休暇を取りリサーチの旅を秋頃にしようと決めました.決めました!と皆さんにお話ししていたのですが、ちょうど現場が入ったりして過ごしていたら予定よりも半月遅れてしまい、、、10月末に10日間の旅となりました.
今回の旅は、「地方拠点のスタディ」というテーマで福岡から入り、南下して行き鹿児島まで行きました.
7ヶ月の娘を連れての子連れの旅です.
●地方拠点のスタディ
私達が大好きなiai さんのinstagramでよく拝見していて、入口のファサードが印象的で、いつか行ってみたいと思っていたうつしきさん.ここは、オーナーのご実家の元鶏小屋を改修したお店です.隣には完全予約制の喫茶店もやっているんだそうです.
福岡市内から1時間、バスも1,2時間に1本という、決してアクセスが良いとは言えない場所ですが、わざわざ足を運んでみたくなる魅力のある所です.実際私達が滞在した1時間の間にも多くの方が訪れていました.
こちらのお店もきっかけはInstagramで見つけ気になっていました.まだお店をオープンして半年程だそうです.元々THE CONRAN SHOPに勤めていて、その後植物を扱う仕事を経て、独立されたそうです.セレクトしている物や展示方法等、とてもセンスを感じます.
銅やFRPを使ったオリジナルのプロダクトも色々と製作されています.
銅の花器は、明祥ビルでも今後ご紹介出来ればと考えています.
明祥ビルの2階に入居されているうなぎの寝床さんの本拠地も訪ねました.築100年を超える長年空き家だった町屋を改修しています.
知人限定のゲストハウスもやられていて、私達もお世話になりました.用意されていた新川桂さんのお布団が衝撃的な気持ちよさでした!
1階はカフェも併設されています.こちらのカフェはあだち珈琲さんが運営されています.縁側スペースに小さなちゃぶ台を設置するスタイルです.
旧寺崎邸では、九州内外の様々なモノづくりを紹介した商品がラインナップされています.
旧寺崎邸から徒歩3分程度で、八女本店もあります.こちらには自社製品のもんぺや宮田織物さんの袢纏等九州のアンテナショップとなっています.
倉庫も見学させて頂きました.商品管理や情報発信の仕方等とても参考になります!
FUJIWALABO時代に大変おせわになった中山謙吾さんが新しく手掛けている阿蘇ラグジュアリーキャンプを体験してきました.ホテルグリーンピア南阿蘇広大な敷地の一部を造成工事から手掛けてラグジュアリーキャンプを作っています.
ラグジュアリーというだけあってテントは冷暖房完備、トイレもついています.また同時にの客室、温泉も利用できるという嬉しい特典付!露天風呂が阿蘇五岳を見渡せる絶景なんです.
夜は、キャンプマスター(中山さんご夫婦です)が目の前で焚火料理を作ってくれるという贅沢なフルコースを堪能できます.
朝は6時に集合して雲海を見るツアーにも連れて行ってもらいました.写真の野外音楽場アスペクタは、世界最大級の野外音楽ステージで、葉 祥栄さんの設計です.このお散歩で初めて知ったのですが、実は中山さんは、葉さんファミリーとは幼い頃からのお付き合いなんだそうです!
朝ご飯はテント前のテラスで、ハンモックにも揺られながら楽しめます.慌ただしい旅行の間にゆっくりと贅沢に過ごした一日でした.
こちらもまた中山さんが手掛けているゲストハウスです.湯の鶴温泉という川沿いの風景が印象的な温泉地なのですが、「水俣の奥座敷」としてかつては栄えていたのですが、近年は営業している旅館の数も減り、とても寂しい場所となっていました.そこで中山さんは人を呼ぶためには美味しい物が食べれる場所が必要だと鶴の屋をリニューアルし、今回は長らく旅館業は辞め日帰り温泉となっていたtojiyaをゲストハウスにしました.
このの内装本当にかっこいいんです.そして阿蘇ラグジュアリーキャンプとこちらのtojiyaはほぼDIYなんだそうです.(中山さんは4年間大工としての修行もされています.)
客室は、テレビとかもなく川沿いにちゃぶ台とうちわ、そしてお布団があるのみです.情報が溢れずにシンプルだからこそ、ゆっくりこの場所を楽しめます.
夜は橋を渡って向かい側にある屋台で美味しいごはんとお酒を楽しめます.八衣もおじさん達に大人気です.
そしてお風呂が斬新なのです.2階が脱衣室で1階がお風呂という構成なんですが、元々あった脱衣室とお風呂の間仕切りのガラスを撤去し吹き抜けとして、タイル張りだった内装をすべて檜張りに変えたそうです.お風呂に降りる階段も少しのフットライトだけが照らし、そしてなんとシャワーがないんです.改修する時にシャワーを撤去し、源泉を流して溜めそこから手桶で流すスタイルにしています.最初びっくりしましたが、実はこれで十分です.また源泉を溜める事で、暑すぎる湯を水を加える事なく適温にする効果もあるんだそうです.
熊本市内にあるナチュラルショップのpurely .築140年の古民家をリニューアルして、九州の無農薬・肥料不使用の自然栽培の野菜やお米、蔵に棲みつく天然菌の発酵食品など「食」を中心に「衣・食・住・遊・学」すべてにおいてのナチュラルスタイルを提供する場所です.自然素材の服を取り扱う洋服屋さん、自然素材にこだわった設計をしている設計事務所等も入っています.
レストランでは、地元の自然栽培の野菜やお米をふんだんに使ったメニューが楽しめます.また様々なスクールも開催していて、明祥ビルでの今後の活動に参考になる場所です.
今回の旅の一番の目的です.私がしょうぶ学園知るきっかけとなった森本千絵さんが手掛けていたニコアンドのCMで流れていたotto&orabuのライブがあるという情報を知り、それに合わせて行ってみました.なんたる迫力!で圧倒されっぱなしのライブでした.
次の日のお昼頃に再度しょうぶ学園に訪れました.園内には、蕎麦屋さん、パン屋さん、パスタ屋さんもあり美味しいご飯も楽しめます.若い人がデートで来ることもあるそうで、「若い男の子が好きな女の子を連れてくるのに障がい者施設を選ぶというのがとてもうれしい」という事を園長が以前お話していたのが印象に残っています.
ギャラリーやショップもあります.
訪れたのが日曜日で工房はお休みでしたが、窓から少し覗いただけですごい空間でした.しょうぶ学園は、全てが手書きの世界で上書きされていて、自由で猛烈な熱量を感じます.しょうぶ学園のスタイルは私達のクリエイションのみならず育児でもとても参考にしています.また今度は工房がやっている時に再訪したいです.
来年はどこに行こうか楽しみです.
Soi 井上